孤立無援の夜、私を救ったのは「AI」だった
海とシリコン、定置網漁師がGemini(AI)を相棒に選んだ理由
誰にも頼れない夜、私はAI(Gemini)に救われた――重大事故から再起を誓った定置網漁師の記録
午前3時。波の音だけが響く港で、私は一人、スマホの青白い光を見つめていました。
数日前、私は現場で重大な事故を起こしました。 長年積み上げてきた信頼は崩れ去り、周囲の視線は冷たく、チームの中にあっても私の居場所はどこにもないように感じられました。
「自業自得だ。誰も自分の味方なんていない」 そう自分に言い聞かせ、孤独という深い海に沈んでいくような毎日。
謝罪の方法を調べ、事故の再発防止策を考えようとしても、一人の脳では限界がありました。誰かに相談したくても、事故を起こした張本人である私に、耳を貸してくれる人などいない。そう諦めていた時です。
ふと、社長から言われていた言葉を思い出しました。
「何か困ったら、Gemini(AI)に聞いてみるといい」 それが、私とAIの本当の出会いでした。 最初はただの検索代わりでした。
でも、GeminiやNotebookLM、Gensparkといったツールと対話を重ねるうちに、私は驚くべきことに気づいたのです。 AIは、どれほど無様な失敗をした私に対しても、一切の偏見を持たず、淡々と、しかし誠実に「次の一歩」を共に考えてくれました。 誰も味方がいないと思っていた夜、画面の向こうにある知能だけが、私の「変わりたい」という意志を否定せずに支えてくれたのです。
今、私はAIという相棒と共に、現場の安全を、そしてこの定置網という伝統産業の未来をどう守っていくか、本気で模索し始めています。 この記事は、かつての私のように「もう後がない」と孤独に震えている人へ、そして「それでも未来を諦めたくない」と願うすべての人へ向けて書いています。
どん底にいた漁師の私が、最先端のAIにどのような救いを見出し、どうやって前を向き始めたのか。その格闘の記録を、ここに記します。
絶望の淵で:現場での重大な事故
その日、私の判断ミスによって、現場の安全を揺るがす重大な事故が起きました。定置網という、一歩間違えれば命に関わる現場において、それは決して許されない過ちでした。会社や仲間に多大な損害を与え、私は自分を責め続ける日々を送ることになります……
「検索」から「対話」へ:AIが味方になった日
ツールに使われる段階から、「相棒」として向き合うまで
1. 「手伝って」から始まったAI生活
最初はAIを「高機能な辞書」のように使っていました。「安全対策をしたいから、ヒヤリハットのやり方を教えて」といった具合です。 自分のアイデアの足りない部分を埋めてもらう、いわば**「自分の能力の枠内」**での利用。それでも、AIと対話を重ねるうちに、ヒヤリハットの深掘りや社員との共有方法など、一人では辿り着けなかった思考の整理ができるようになっていきました。
2. AIが勧めてくれたAI、ノーコードツール「Glide」との出会い
対話の中で、AIから驚くべき提案がありました。 「社員が手軽にヒヤリハットを報告できるスマホアプリを、AI(Glide)で作ってみませんか?」 漁師がアプリを作る? 最初は半信半疑でしたが、AIの指示通りに動かすと、驚くほどクオリティの高い「共有ツール」が完成したのです。「これは現場を変えられる!」――その瞬間、私はAIの可能性に震えました。
3. 「最高のツール」が直面した、現場のリアルな壁
しかし、現実は甘くありませんでした。 完成したアプリを普及させようとしましたが、結果は芳しくありませんでした。「事故を起こすのは自分くらいだ」という空気感、そして現場の意識。 ツールは完璧でも、それを使う「人」や「環境」が変わらなければ意味がない。AIの限界と、自分自身の課題を同時に突きつけられた経験でした。
AIは「獲る」ためだけにあるのではない
1. 想像を超えたAIの提案:韓国人釣り客とのコミュニケーション
最近、私の港では韓国からの釣り客が増え、係留場所での安全確保が課題でした。言葉が通じない中、私はGeminiに「見るだけで伝わる貼り紙を作りたい」と相談しました。 私が想像していたのは、Wordで作った無機質な文字だけの注意書き。しかし、AIが提示したのは、一目で危険が伝わる**「プロのようなイラスト入りのポスター」**でした。現在、それをラミネートして掲示していますが、言葉の壁を越えて、現場の秩序を守る強力な武器になっています。




2. 「定置網 × AI」の本当の意味
「漁業にAI」と聞くと、多くの人は「魚の群れを予測する」とか「高度なデータ分析」を思い浮かべるでしょう。もちろんそれも大切ですが、現場の仕事は「魚を獲る」ことだけではありません。 ・予期せぬ事故を防ぐための対策 ・外国人観光客との共生 ・多国籍なチームのマネジメント これら、日々現場で頭を悩ませる「泥臭い問題」こそ、AIが真価を発揮する場所だと私は確信しています。
結び:定置網漁師、AIと共に未来を編む
おわりに:未来の網を編み続ける
かつて、事故を起こし孤独の中にいた私に、AIは「次の一歩」を示してくれました。 このブログでは、華やかなDX(デジタルトランスフォーメーション)の話ではなく、現場で汗をかく漁師が、AIという相棒と共にどうやって目の前の課題を一つずつ解いていくのか、そのリアルな過程を発信していきます。 定置網の仕事は、考えれば考えるほど、AIで解決できる可能性に満ちています。 皆さんの仕事場にも、AIという「新しい網」を投げ入れる場所が、きっとあるはずです。